2022年、Vtuberの音楽を包括的に見る~私見
自分のブログ3記事を連結
こんにちは、野良猫のユウです
今回は、Vtuberのオリジナル楽曲やシーンを俯瞰・包括的に見てみようという試みです。
digばかりしていくと全体的な流れが掴みにくくなってしまいます。
なので自分ができるできる高い位置で視点を取って、2022年までの流れ、そこから今現在どうなっているかを考えていきます。
もちろん私より高い位置から見れる人や同じ高さでも場所や視野が違えば私とは違う意見もたくさん出ると思います。
不勉強者、ましてや音楽的知識は皆無なので、事前にご了承いただき、また温かい目で見ていただければと思います。
感想やご意見あればnoteのコメントをご活用いただけると嬉しいです。
2022年までの大まかな流れ
まず今現在までの大まかな流れを確認していきたいと思います。
歴史的出来事や人物が抜けていてもご容赦ください。
そもそもVtuberがいつごろから歌うようになってきたのかについては、だいたい2018年に入ってからと言えるでしょう。
ほんの一例ですが、
ときのそら/木の芽時の空 歌ってみた1月
富士葵/フリージア cover 3月
かしこまり/星間飛行 cover 3月
YuNi/プラチナ 歌ってみた 6月
Kizuna AI/Hello,Morning 7月
天神子兎音/フーアーユーなんて言わないで 7月
樋口楓/MapleDancer 7月
HIMEHINA/劣等上等 cover 8月
といった様相です。
MonsterZ MATEやKMNZなどの音楽を本格的に活動するグループも2018年スタート。
2018年の年末には
KizunaAIの単独ライブ
V紅白歌合戦 、count0 、バーチャル大晦日
とVtuberの歌を楽しむという文化はある程度広がってきました。
この年末の転換点のひとつがVIRTUAFREAK vo.1の開催。
KizunaAIのオリジナル曲からスタートしたVtuber×クラブミュージックの流れの重要なイベントとなっていきます。
VRChatでは八月二雪が4月に路上ライブを行うなどこちらも黎明期。
年が明けて2019年、特異点と呼ばれたライブの一つ目が年始1/12
樋口楓1stライブ「KANA-DERO」に開催。
もうひとつの特異点は8/1
花譜1stワンマンライブ「不可解」。
どちらともバンド隊を引き連れてのリアルイベント。
ニコニコ超会議やVサマ、Vソニ、FAVRICや、HIMEHINAやAZKiなどそれぞれのVtuberのライブが開催されました。アイドル部の周年イベント、にじさんじも両国国技館でのイベントを開催。
VR・リアル問わずこの年はまさにVtuberのライブが一気に成熟した一年でした。
また、バーチャフリークのvol.2~5までは同年です。VirtuaREAL発売やMarprilのデビューなど一層クラブユースな楽曲に注目が集まりました。
「twinkle night」「ネオンライト」がクラブアンセムとして人気がありましたね。
さらに、Vtuber楽曲大賞の第1回が開催。
V紅白では参加者に加え142曲の動画が紹介されました。
これらからも歌を歌うVtuberが増加したことがここからもうかがえると思います。
これは私が参加していたdiscordでの話にはなるのですが、非公式花譜ファンサーバーでのVtuber楽曲鑑賞会が始まったのがこの年の6月、VVAF(Various Virtual Artist Fans)が最も稼働していたのもこの年と、Vtuberの音楽を聴く側も増え、布教しあう環境が構築されていた年だったと記憶しています。
VRChatのアーティストもmemexのデビュー、AMOKAの動画投稿がこの年です。渚乃奏やキヌも注目されていました。
また、THE BINARYや小宵がclusterでのライブを行ったのも2019年。
そして2020年。
最初の大きな出来事はホロライブ1st fes.「ノンストップ・ストーリー」
ここからホロライブのアイドル路線が明確化。
界隈全体が絶好調の最中、起こったのがコロナショック
Vtuberのリアルイベントがここから多くが中止、延期されていきました。
この中で開催されたのがAZKi「音楽を止めるな」の第1回。
100組以上のVtuberのオリジナル曲が集められ48時間ノンストップで流されました。
「音楽を止めるな2」では250組に増加。
同様の試みとして、花奏かのん「Vおうちフェス」も開催。
またDJ TAKUYA the bringerのラジオ番組VMDJもスタート。
「Vtuber楽曲のファン」やVtuberの楽曲をdigする文化が強化される1年になります。
クラブイベントでは「D.I.Y」や「Beep☆CARAMEL」など様々な曲が人気を獲得。
少しずれますが、バンダイナムコの新IP「電音部」が発表され声優やコンポーザーにVtuberが起用されることが発表されます。
にじさんじからは「AMASH The PAINT!!」の発売や「Rain Drops」の結成。樋口楓・月ノ美兎メジャーデビュー。
ホロライブから森カリオペのデビュー、星街すいせい移籍、両者のオリジナル曲のヒット。その他メンバーもソロ・ユニット様々な形式でのリリース。
など、2大事務所も楽曲に注力をしていきます。
アーティスト路線の拡充だけでなく「それゆけ!学級委員長」「Ahoy!!我ら宝鐘海賊団☆」などキャラソンに振り切ったオリジナル曲もリリースがありました。
2021年は2020年を踏襲・拡大する流れ。
この春に開催された「音楽をとめるな3」は400組以上、配信時間72時間という異次元に突入。ホロライブ・神椿・774・バルス・ライブユニオンをはじめ個人・企業・VRCなんでもござれ。
えのぐが「高校野球 都道府県別大会テーマソング」、V.W.Pが「マブラヴ」オープニング起用など様々な話題がありました。
秋にはにじさんじ・葛葉メジャーデビュー。
ホロライブ・星街すいせい1st アルバムリリース。
両事務所、歌の拡充で曲数を相当数確保。
星街すいせいはアルバムリリースで不動の地位を確保できたと言っても過言ではないです。
イベントも配信での無観客開催が通常化してきました。
この秋以降厳しい状況が続きます。
前年でV紅白は終了、イノナカミュージック解散により「音楽を止めるな」は白紙、バーチャフリークも終了とそれまでVtuberの音楽を下支えしていた存在がない状態で2022年に突入します。
2022年
上半期は、奏天まひろ、江戸レナ、ハラノオニ、ココツキ、そしてキズナアイとシーンにとって痛手過ぎる活動休止が相次ぎました。
また、クラブシーンは全国各地でイベントが開催されるも、逆に全国で共通するアンセムが生まれにくい状況。
「こういう曲がVtuberの音楽で人気があるよ」と言いづらい状態です。
その中で、Midnight Grand Orchestraの「SOS」はやはり強い。
にじさんじはアニメ・ドラマタイアップが目立ちました。
叶もメジャーデビュー。
そしてNornis(ノルニス)の結成はかなり力を入れているようです。
神椿の花譜は全V未踏の日本武道館でのライブが決定
TikTokではぼっちぼろまるさんの楽曲がバズ
billboard TikTok Weekly Top20を5週連続1位
REALITY配信をしているパン野実々美
と大きな話題も多いです。
花鋏キョウの活動再開
と去るだけでなく戻ってくる人も
現状は、にじさんじ、ホロライブ、SONY、avex・Thinker、など大きなプロダクションが目立ちがちで個人には厳しい時期であろうと言えます。
かといって資本があれば大衆受けするかと言われればそういうわけでもなさそう。
閉塞感を感じる現状で、大手はいかにシーンの外に出れるか、小規模はどのようにシーンの中で広まるか手探りながら活動しているようです。
以下②
暇なのと、略史部分で力尽きてあんまり2022年部分が書けていなかったので、続き書きます。
前編と同じく、ご指摘、ご感想などございましたらコメント欄をご活用ください。
2022年のVtuberの音楽状況
前回「にじさんじ、ホロライブ、SONY、avex・Thinkr」を大手として、あげたのでこのあたりから紹介していきます。
にじさんじ
前回、新ユニットのNornisの結成や叶さんのメジャーデビューをお伝えしました。
ほかにもにじさんじの新人デビューに際して、ユニット化とデビュー曲の用意と全ライバーアーティスト化を目指しているのではないかという様相。
新人に関してはVTA(育成プログラム)出身もあるようで、デビューのときには歌える状態にまでレッスンしているようです。
最王手のにじさんじが「オーディション」ではなく「育成」に力を入れているというのは音楽だけでなくVtuber全体を見ても気になるポイントに思えます。
ホロライブ
星街すいせいさんとTAKU INOUEさんのMidnight Grand Orchestraに触れましたが、これは独自路線かなという気がします。
アイドルプロジェクトとしてのユニット曲は盛り上がれるライブ映えした楽曲が中心。
それぞれのライバーの楽曲はコンポーザーも人気ボカロPやアーティストの起用も多く見られます。
もともと音楽中心のときのそらさん、星街すいせいさん、AZKiさんに加えて常闇トワさんや角巻わためさんも音楽に軸足を置いているようです。
1時間程度のYouTubeライブを毎週誰かが行っているイメージがあります。
にじホロまとめ
正直大手を追い切れていないのでかなり漏れがあると思いますが、コメント欄に追記してもらえればうれしいです。
追いきれないというのも、にじホロは「Vtuber オリジナル曲」と検索しても反映されないことが多いです。Vtuberというブランドでなく、それぞれ自分たちのブランド名で売れちゃうんですよね。もちろんこれはほかの箱でも言えますが。
ユニット化やオリジナル曲の出方を見ると、単独ライブではなく合同ライブや合同イベントで歌唱することをイメージしているように思えます。
1時間の配信イベント用に各々2,3曲や合同ライブで空気を換えるためにソロ出演で1曲と考えたらたしかに多すぎる必要はないですからね。
大手事務所の2社は音楽を本格的にしたいというよりかは、エンタメの一種として質を高めたいように感じます。
コロナでイベントができなかった分をため込んでいた分を吐き出していたからそういう風に見えるだけかもしれませんが、方向は音楽としてでなくファンに向いた音楽です。
SONY
SONYは書いたものの2022年でどう動くか、音楽に関係あるかが微妙です。
なぜ書いたかと言えば、VERSEn(オリジナルIP)とVEE(タレント育成)があるからです。
VERSEnメンバーはかなり歌唱力もあるので、どういう展開をしていくのか注目です。来年あたりにライブできるまで曲数を持っていくかどうか……
バックストーリーがあるためライブするとしたらどうするのか?
avex/THINKR
エイベックスもまりなす、LiLYPSEの優れたパフォーマンスで地道にファンを増やしている印象です。
が、THINKERのほうが動きとしては大きいですね
オリジナルブランドの「KAMITSUBAKI SUTUDIO」と、共同プロデュースの「SHINSEKAI SUTUDIO」どちらとも順調なようです。
神椿は、前回も触れた花譜が「不可解(狂)」の武道館ライブの開催。
V.W.P、理芽、春猿火、ヰ世界情緒、幸祜もそれぞれ中高生から支持を受けて人気を伸ばしています。Vtuberファン以外をかなり取り込んでいるのではないでしょうか?
面白いのは、「可不」をはじめとした「Chevio AI」がボカロシーンで圧倒的人気を誇ったことです。ただ本人たちにその人気が還元されているかは微妙なところです。
深脊界は、「花譜のライブのバックダンサーの謎軍団」というところから1年で勢いづいたVALISが人気を集めています。
「オリジン」の姿も大きな混乱なく受け入れられています。
存流と明透もそれぞれのオリジナル、ユニット曲がそろい出しているのでライブなどに動くかもしれません。
その他の状況
アイドル部、岩本芸能社、774inc、447、Re:AcT、ゼロプロ、ライブユニオン、バルス、RIOT MUSICなど上げだしたらきりがないですが……
岩本芸能社はえのぐ(VRアイドル)がアイドルと対バンライブを開催しており実力を見せつけています。
Re:Actはかしこまりさんと稀羽すうさんとシンガーの獲得に加えて、花鋏キョウさんの復帰と音楽に強いメンバーの活躍が期待されます。
ライブユニオンはアルバムリリースもありましたが、まだまだHACHIさんが頭一つ抜けて人気な印象。
HIMEHINA、富士葵さん、奏みみさんなども新曲リリースがありましたね。
個人勢の方は、アーティストとしてよりも配信者としての周年や記念でのオリジナル曲投稿が多い気がします。どちらかというとファン寄りの楽曲です。
アーティストの形式
さて、現在の活動形式のひとつとして存在するのが実際の姿を使っての活動です。
前からライブの時だけ顔を出さずにや、会場の人間を乗っ取ってなどはありましたが、顔出しせずとも生身とバーチャルをシームレスに使い分けるアーティストが出てきました。
「音楽の場としてのVtuber界隈」や「手段としてのVtuber」では届けられる幅に限界が見えてきているのも否定ができない以上、今後こういう形式は増えていくと思います。
逆にVtuberでなくてもアバターをもって活動するアーティストも見かけます。VRChatのアーティストもある意味そうですね。
また、TikTokで人気を掴むパターンが2022年になって散見されます。
TikTokを投稿フォームとして利用するアーティストも増えるでしょう。
以下、私見
今回、まじでクソみたいなことしか書きませんのでよろしくお願いします
どちらかというと自分の愚痴です
こうやって振り返って見ると、バーチャルにおける音楽は「谷」にいるなと思います。
バーチャルを使って音楽をするメリットが少なく、また「聴く・聴かれる」「披露する」場としての力も弱くなっているように感じるのです。
キャラクターアバターでのアーティストイメージが創りやすいだとか、VRCなら演出がしやすいとかいろいろありますけれども、バーチャルにこだわりすぎるとデメリットの方が大きくないですか?
そもそも商業的な音楽がそうなんでしょうけれど、歌がうまい人よりもmixで調整可能な程度で歌が下手な人が金で殴った方が人気が出る。というか人気があって金になるから音楽してる。
(あとから読み返すとめちゃくちゃ失礼なこと書いてんな、当人たちの努力とかを一切無視したクソはお前じゃん)
TikTokなんかは人気が出ても流行りとして消化されやすい、まぁチャンスがくるだけましか。
こんなの音楽通な友達に見られたら「なにを当たり前なこと言ってんすかww」と言われそうですけど、ここ1年のVtuberの音楽って色濃くそれが出ててなんか疲れました。
そう、疲れてるんですよね。
「音止め」のときの「身内ノリじゃん」だとか、自分の記事の感想の「手垢がついてないのがいいんでしょ」とか過去に引っかかった言葉が頭をよぎるんです。
新しい出会いを求めてdigり続けると見失うんですよね、何でdigってるんだっけ??
自分の心が震える歌と出会いたいんですよ
そんなのVtuberに括らなきゃいいはずなのに
でもなぜかVtuberで探しちゃうんですよ
なんでですかね?
そうですね
Vtuberの音楽というフィールドを作りたかったのかもしれません。
この界隈でいい音楽にいっぱいで会いたかったのかも
そういう素敵な世界にできたらいいなと思いながらいろいろやってきたつもりですけど。
この人は!って人は早々にいなくなってしまう。こんなに素敵な音楽をする人はもっと広めないとと思ってたら活動終了。
阿保みたいですよ。無力ですよ。
分かってたはずなんですけれど。
そして自分のおこがましさもつらい。
興味本位で振り返ったのが良くなかった。
あとdigってると見つけちゃうのも嫌なんですよ、パクリ
オマージュだなぁ、あの曲の要素入ってんなとかはいいんすけど、10小節同じ音で合いの手も同じリズムは舐めすぎ。見ていてつらい。
人の門出だったり記念だったりする曲でこんなことする作曲家には「とくとくいね」と言いたいんですけど、今後こんなことが増えてくればいよいよ音楽の場としては死に体ですよね
いや、なんかぐちぐち言ってきましたね
書き始めてから12時間グダグダ進めてるので情緒が狂いんちゅ
商業的に売れたいとか、歌で人気になりたいとかを目指すならVtuberはムリです。費用対効果が悪すぎる。
大手音楽事務所にデモテープでも送ってた方が建設的でしょう。
それでもVtuberで「音楽で」人気になりたいならお金と時間を費やして根気強くがめつさも持って活動し続けてワンチャンス作れるかが必要なのでその覚悟がないならやめた方がいいです。
参加できる企画には飛び込んで、できることは全部して、それでもVtuberだから聴く前から舐められる、大手二つの箱でなければ底辺の雑魚配信者扱いが当たり前。それに耐えられないなら、若い大切な時間を費やして苦しみに来る必要はないです。
じゃあどういう人にVtuberで音楽をやるのが向いてるかというと、「音楽を発信するのを楽しみたい人」です。
情報の発信で怖いのって誰にも届かないことだと思います。でもVtuberとして音楽をすれば再生回数2桁分くらいは届きます。見てくれる人がいます。
なんか根暗な奴がぐちぐち言ってるけれど、自分はVtuberの音楽好きでよかったし、いままで出会ったアーティストさん、オタクはみんな素敵な方ばかりです。
ほんとうに素敵な人、言葉、音楽に溢れた界隈なんです。
ディスクレビュー:幽夏レイ「moratrium」すべての人に淡い青を届けるEP
ふと見上げた晴天、炭酸の泡が昇っていくガラス瓶、机の引出しに仕舞われた絵の具、陽が落ちた直後の海の濃さ
幽夏レイ、彼女にとって記念すべき1st EPは様々な形の青春を届ける1枚になっている。
思春期のそこはかとない不安を空へと飛ばす軽やかな「ファジーブルーの僕らは」/今をパワー全開で駆け抜けるロックサウンド「プレイバック・ハイライト」/子供から大人へと変わるモラトリアム期の不安定さが表れた「8月のモラトリアム」の既存曲3曲に加え、
ゆっくりとほこりをかぶっていく思い出たちが過去をつなぐ「グレイ・キャンバス」/また前へ進めるよう自転車を漕ぐ軽快な「ビニール」の2曲。
この5曲いずれもが「青春」やそれを象徴する「青」を有しているのだ。
既存曲3曲は青春真っ只中という様相だったが、新曲2曲により少し遠い視点からの青春を得たことで、より広い世代に聴いてもらいたい一枚となっている。
誰もが憧れ、経験した青春が詰まった名盤だ。
「moratorium」
2022年4月24日 発売
2022年5月6日 各種配信開始
1.ファジーブルーの僕らは
Music・Arrange:sumeshiii a.k.a バーチャルお寿司
Lyric:月舘おもち
2.プレイバック・ハイライト
Music・Lyric・arrange:buzzG
Bass:Kei Nakamura
Mix:友達募集P
3.グレイ・キャンバス Music・Lyric・Mix:[ahi:]
4.ビニール
Music・Lyric・Arrange:sumeshiii a.k.a バーチャルお寿司
E.Gt:サトウカツシロ(BREIMEN)
5.8月のモラトリアム
Music・Mix:バーチャルねこ
Lyric:かしこまり
幽夏レイ
2020年4月、配信アプリ「REALITY」で活動開始
同アプリで歌ったことを契機に音楽活動を本格化
楽曲提供オーディションイベントにて選出され、1st single「8月のモラトリアム」が制作される。同曲のMV制作にあたってのクラウドファンディングも成功を収める。
その後も自身の楽曲のリリース、他のバーチャルシンガーの作品への参加等を続け、2022年4月の同人即売会M3にてファン待望の1st EP「moratorium」をリリースした。
幽夏レイがあふれたオープニングトラック
EPの始まりはは2nd single「ファジーブルーの僕らは」
代表曲とも言えるほど、幽夏レイというアーティストがよく表れた曲だ。
BPM104、ゆったりとしながら軽快さもある。
スティールパンやボンゴ、ラテン系の打楽器が使われることで夏らしさが出て、暑い日の爽やかな風のような非常に心地よい楽曲だ。
変化のない日々、いたずらに広い青空に感じる未来への焦燥感や不安。
その中でも、1歩、また1歩、前へと。
突っ伏したり、グラウンドを見下ろしたりと下を向くこともあるけれども、最後は上/空を見上げて笑いあう。そんな迷いながらも前へと進む歌になっている。
駆け抜けて 青い夏を
「プレイバック・ハイライト」は手を引かれ走り出したくなるような、疾走感あふれるバンドサウンドのナンバーだ。
迷いも後悔もすべて抱え込んだうえでの全力疾走。
どうして全力で駆けるのか?
それは青春の中でも一番輝いている時間を最後まで謳歌しようとしているからだ。
爽やかなだけでない、その内に秘めた影や寂しさをこの歌から感じたときに、この歌における青春はリアリティをもつはずだ。
大人に成りきれてなかった
思春期から大人へと進む大学時代の思い出は卒業してもなんとなく自分を縛りつけたり、決別しきれなかったりするもの。
ほこりでグレイにくすんでいるキャンバスが月日がたったことを伝えてくる。またあの頃のようにキャンバスに絵の具を乗せる日は。
2度登場するため息は、淡い思い出がぼやけるのが嫌なのか、それともそんな思い出に囚われていることへなのか。
歌詞にも登場しないこのため息がいろんな想像をかき立ててくれる。
社会人にこそ聴いてほしい「青春の再現」
「ファジーブルーの僕らは」と同じくsumeshiii作曲の「ビニール」はやはり爽やかで軽快な1曲。
だが、曲中の登場人物の年齢が少し上がる。
登場人物は、のしかかってくる日々に自分が押しつぶされそうに、また作り笑いが上手になってきて、ふと知らない海沿いの街で自転車を漕ぎに行こうと思い立つのだ。
大切な思い出が確かに胸にあって、また前を向かせてくれる。
忙しさに疲れてしまう社会人にこそ聴いてもらいたい1曲だ。
青春とはとても不安定なもの
チルなナンバーと言ってしまえばそれまでだが、青春とはこの曲のように輪郭がぼやけているもののようにも思う。
EPのタイトルでもある「モラトリアム」という言葉は発達心理学において「アイデンティティ(自己同一性)を確立するために試行錯誤ができる猶予期間」のことを指す。自分探しの期間だ。
制服が苦しく、でも脱ぐのも怖い。
決められた型がせまく、しかし自分を確立できるほど固まっていない。
モラトリアムを見事に表しているだろう。
この曲のように揺らぎがあるからこそ青春は、心の機微が多く、だからこそ大人に成ってからも大切な思い出になる。
その意味で、この「moratorium」というEPを締めるのにふさわしい曲と言える。
すべての人に淡い青を届けるEP
誰にも青春・モラトリアムは多かれ少なかれ有る。
「moratorium」は誰にでもある青春の思い出を呼び起こす1枚。
ぜひ、あなたの青春を呼び起こしてほしい。
【電音部】電音部が好きな人にVtuber楽曲を紹介するエントリ【digの時間だ!】
※読み込み激重注意
こんにちは、野良猫のユウです。
はてさて、今回はタイトルの通り電音部が好きな方に、Vtuber楽曲を布教しようという目論見の記事になります。
もちろん、電音部を知らないという方、Vtuberを知らないという方でも楽しんでいただけるように頑張って書いていきますのでよろしくお願いいたします。
おそらく、歌ものでDJされる方にちょうどいい記事になるんじゃないかな?
野良猫はDJなんもわからんですが……
電音部とは?
電子音楽が世界のミュージックカルチャーの中心となった近未来でDJバトルをする高校生たちの物語。
バンダイナムコが送る新IPです。
魅力はなんといってもコンポーザー陣
公式サイトのスクリーンショットなのですが(被りはお許しを)
小学生が持ってきたバイキングの皿みたなことになってますね
もちろんこの中にはVtuberに楽曲を提供したり、自身の楽曲のボーカルにVtuberを選んだりしている方も多数いらっしゃいます。
というわけで、ここからコンポーザーごとにVtuber参加楽曲・Vtuber楽曲を紹介していきます!
Aiobahn
まずは、いま話題のゲームNEEDY GIRL OVERDOSEのテーマでも知られるAiobahnさん
MASAKARIはVクラだとお馴染みの楽曲だと思います。
IOSYS
IOSYSと言ってもいろんな人がいるとは思いますが……
D.I.Yはかかりすぎってくらい流された曲ですね
石濱 翔 (MONACA)
キラメキライダー☆は流せばエモくなる反則曲ですね、ガンガン使いたい
サンデーサンデーフルーツフールで歌っているクレアさんは瀬戸海月の声優さんですね
Giga
YuNiさんは別の方のときにもご紹介しますね
VALISはコンポーザーが強いことでも人気があるグループですので別楽曲もチェックしてください!
kz(livetune)
ちょっとオタク語りします。
にじさんじ一周年記念曲だけあって流すだけですべてをエモくする反則曲
これバーチャフリークというVクラのはしりだったイベントでkzさん本人が流してたんですけれど、その前口上が反則なんですよね
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なんか、ずっと、この、一年半くらい俺は楽しかったんすよ、すげぇ楽しかったんすよ
すげぇ楽しかったし、これからちょっとどうなっていくか全然わからないですけど、
とりあえず、みんな、もうこの、どうしようもない今を
(うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!(オタク歓声))
生きていくしかないと思うんですよ
(うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(オタク絶叫))
ティロティティンロ~~♪(イントロ)
以下、オタク熱唱
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「kz 前口上」でTwitterで検索すると動画あるのでぜひ
3周年もkzさん作曲ですね
ケンモチヒデフミ
somuniaさんはAiobahnさんでも紹介しましたが、名曲が多いです。
要チェック!
KOTONOHOUSE
後で紹介するNeko Hackerさんとの共作
My Story!はMOTTO MUSICというところからリリースされているのですが、代表が電音部コンポーザーのKakeruさんですね
PSYQUI
あずせの雪蓮もこの曲以外もすごく良い名盤なのでチェックしてほしいですね
周防パトラ
TAKU INOUE
名曲しか作れないんですかね??
TEMPLIME
(Flanger FX)(ネオンライト イントロ)行け行け行け行け!行け行け行け行け!オイオイオイオイオイ!オーーイ!FOOOOOO おいリワインドしろリワインド!リワインドしろ(リワインドする音)FOOOOOイエイエイエイエイエイFOOパーッパパパーパッパパッパーパッパッパー(イントロ合唱)
気になる人は「ネオンライト 合唱」とかで検索を
あと、ととさんは厳密にいえばVtuberではないけれどVクラでは流れますね
しきめぐもクラブユースな楽曲多いのでチェック!
Neko Hacker
をとはちゃんも今はVtuberではないんですけど、これは知っておきたい1曲
Nor
Vtuber楽曲はここから始まったと言っても過言ではない名曲
ミディ
ミフメイ
Moe Shop
YUC'e
YuNiさんといえばYUC'eさんの曲
Yunomi
電音部では後ろ2曲のほうが近い感じしますね
電音部以外のおすすめトラックメーカー・楽曲
ここまで50曲紹介しましたが、まだまだ行きます
エハラミオリ
ツバサとサイネリアは限定音源なので手に入らないと思いますが、手に入れたら流してください、ぶっ倒れた後ぶっ飛びます。俺が。
バーチャルねこ
こんにちはー。
The Herb Shop
HAMA
[ahi:]
R Sound Design
ポリスピカデリー
ここから曲単位
twinkle night
nyankobrq&YACA IN DA HOUSE
凰華飯店ノ獣
栄免建設
めろめろグルーヴ
拡散性マジョリティ
窓辺のモノローグ
higma
In My Room
キツネDJ
DOGMA
おわり
さて、70曲以上をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
なにかいい出会いがあれば幸いです!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました